ぱやぱやくんの著書『社会という「戦場」では意識低い系が生き残る』

 では、争いを避けるために、どのような対策が必要なのでしょうか。

 まず大前提として、トラブルに至りやすい人とは、なるべく付き合わないことです。

 もちろん、たまたま疲れていたり、具合が良くなかったり、今の状況がかなりきついだけで、本人の性質がねじ曲がっているわけではない場合も多いです。

 だからこそ、無理に近づくべきではないタイミングを見極めましょう。

 たとえば「口調が荒い」「言葉に引っかかるものがある」「今まさに、ほかの誰かとトラブルを起こしている」「周囲の人が恐れている」「思い込みをなかなか訂正できない」

「SNSで怨念のような投稿をしている」などは、いったん距離を置くシグナルです。
 

 もちろん、これらは一例に過ぎません。もし自分なりに「違和感」をキャッチしたら無理に相手とかかわろうとせず、「できる限り、戦いを避けよう」と考えましょう。

 もし職場の同僚などがトラブルを起こしそうな状況に陥っているなど、「かかわらざるを得ない状況」にあなたがいる場合には、上長に対して「今のあの人とは、トラブルが起きてしまうかもしれない」と素直に相談してみましょう。

 こうすることで、職場内において、苦手な人と1対1の関係になることが避けられます。これにより、お互いにストレスを軽減できるので、その後のトラブルに発展する可能性が低くなります。

 これらの対策をしていたところで「どうしても戦わなければいけない」という状況がやってくることがあります。そのときは、速やかに行動にうつしましょう。
 

 ただし、「なぜ戦うのか?」を明確にすることだけは忘れないでください。

 戦いは「相手がムカつくから」始めるのではありません。基本的に、戦いとは「自分の尊厳を守るため」や「自分の大切な権利を守るため」に行うものです。

 どんなに犠牲があったとしても、戦わなくてはいけない理由がそこにあるのかどうか、これは明確にしておきましょう。
 

 一方で「最初は戦うべきだと考えていたが、改めて考えるとどうでもいい」と思い直すこともたくさんあります。

 戦いへと早急に舵かじを切らず、少し落ち着いてからどうするのかを考えてみるのも良いでしょう。

(ぱやぱやくん)

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