その他のセ・リーグ球団で去就が注目されているのが、中日の来日9年目のビシエドだ。過去に首位打者、最多安打の個人タイトルにベストナイン、ゴールデングラブ賞にも2度ずつ選ばれた優良助っ人で、すでに国内FA権取得で外国人枠からも外れている。しかし、自己ワーストだった昨季(91試合、打率.244、6本塁打、23打点)から今季はさらに下回る成績で、ここまで出場15試合のみで打率.209、1本塁打、2打点と戦力になれていない。現在35歳で、今季が3年契約の最終年。本人は来季の現役続行を希望したと報道されているが、果たしてどうなるか。チームトップの年俸3億5000万円(推定)からの大幅減俸が残留の絶対条件にひとつになる。

 一方のパ・リーグ。首位を独走するソフトバンクでは、ウォーカーの立場が危うい。昨年末のトレードで加入し、今季の開幕スタメンにも名を連ねたが、出場20試合で打率.169、1本塁打、3打点という打撃不振で4月末に登録抹消となった。以降は2軍で出場を重ねて62試合7本塁打も打率.210とアピール不足で、1軍からお呼びがかからない。巨人時代からファン人気が高く、まだ32歳で体も動くが、チーム内で若手が頭角を現し、さらに7月末には26歳の新外国人ダウンズも加入した中では、居場所がなくなっている。

 現在4位の楽天で、来日2年目を迎えているフランコも厳しい状況だ。来日1年目の昨季、開幕戦本塁打を放った際にはファンも胸を高鳴らせたが、好不調の波が激しく、出場95試合で打率.221、12本塁打、32打点という成績に終わった。そして迎えた今季も5月に代打3ラン、6月に満塁弾、7月に満塁弾&2打席連発弾と“一発”の魅力は見せながら安定感のなさは相変わらずで、ここまで出場62試合で打率.220、8本塁打、30打点。下位打線に置いておくのならば“アリ”だが、中軸としては力不足で、それならば新たに別の外国人を探した方がいいだろう。

 リーグ3連覇から一転、Bクラスに低迷するオリックスでは、ゴンザレス、トーマスの野手2人が期待外れだ。来日2年目のゴンザレスは、昨季は故障離脱があった中で84試合に出場して12本塁打(打率.217、38打点)を放ったが、今季は故障に加えて打撃不振が目立ち、ここまで出場23試合で打率.133、1本塁打、2打点という成績だ。一方、来日1年目のトーマスは、開幕から2軍生活が続き、ようやく7月中旬に1軍昇格を果たしたが、10試合に出場して18打数無安打の打率.000と初ヒットが生まれないまま登録抹消となった。2軍戦では出場71試合で打率.285(2本塁打、18打点)を残しているが、2年目はあるかどうか。状況は厳しいと言わざるを得ない。

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