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 9月に入りました。「AERA dot.」が最近掲載した記事のなかで、特に読まれたものを「見逃し配信」としてお届けします(この記事は8月1日に「AERA dot.」で掲載されたものの再配信です。年齢や肩書などは当時のもの)。

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 小学生の将来なりたい職業として毎年上位に入っている看護師。少子高齢化を背景とした人材確保が進み、男性の看護師の割合も近年増加傾向がみえる。大学でも看護系学部の人気が続いているが、実際どのような大学が看護師を輩出しているのだろうか。「受験偏差値だけに頼らない大学評価」をコンセプトに、編集部の調査・収集データに基づき作成した『大学ランキング2025』(朝日新聞出版)では、「資格、採用試験ランキング」として、各大学の看護師、保健師、助産師などの国家試験合格者数を掲載している。今回、その一部を紹介する。
 

看護師国家試験の合格者数で4年制大学が専門学校等を逆転

 看護師の合格者数で、大学出身者が専門学校や短大を抜いてトップになった。2023年実施の看護師国家試験の合格者のうち、大学出身者は2万3711人で全体の40.8%を占める。日本では長らく3年制の専門学校が看護師養成の中心的な役割を担ってきたが、平成以降に大学が看護系学部を相次いで開設。ついに合格者数で逆転した。大学出身者は試験の合格率が高いのも特徴で、受験者全体の合格率90.8%に対し、大卒者は95.5%。新卒に限れば97.1%とさらに高い。4年間の時間をかけて、丁寧な教育を行っているのが一因だろう。

 高齢化の進展に伴う医療人材不足を背景に、看護系学部は現在も増え続けている。24年も、仙台青葉学院大・看護、北里大・健康科(看護学科)、大阪青山大・看護、大阪歯科大・看護、周南公立大・人間健康科(看護学科)、聖カタリナ大・看護などが新設された。

 また、看護師や保健師として働く男性も増えている。厚生労働省が発表した衛生行政報告例によると、22年の就業看護師のうち男性は11万2164人。12年は6万3321人だったので、10年で約1.8倍となった。保健師についても同様に12年の730人から22年の1947人へと、約2.7倍に増加。就業者総数に占める男性比率は、看護師が8.6%(12年は6.2%)、保健師が3.2%(12年は1.5%)と依然として低いものの、職業間のジェンダーギャップは少しずつ縮小傾向にあるようだ。

看護師の合格者数ランキング

 看護師の国家試験合格者数ランキングは次の通り。

1位:東京医療保健大[東が丘看護/立川看護] /226 人
2位:順天堂大[医療看護] /194 人
3位:聖隷クリストファー大/153 人
4位:杏林大/143 人
5位:日本赤十字看護大/135 人

看護師の合格者数ランキング1位~10位
看護師の合格者数ランキング12位~20位
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