著者最新作『社会という「戦場」では意識低い系が生き残る』

 例えて言うなら、疲れは「心のIFF」を麻痺させる側面があるからです。

 そうなると、「全員、敵に違いない!」と早計な勘違いをしてしまうことになり、あちらこちらに、敵味方関係なく、「チクチク言葉」というミサイルを発射してしまいます。

 もしミサイルを無作為に発射している航空機を発見したら、なるべく近づかないようにするのはパイロットではなくてもわかると思います。

 なので、実際の人間関係でも「あっ、この人に近づくと面倒くさいぞ!」と周りの人たちは判断し、なるべく距離を取るようになるのです。最悪の場合には、敵になってしまうことだって考えられます。

 まずは、自分が疲れていると認識できたときには、すぐに休むのが先決です。

 しかし、それが難しいときには、安易に「敵」「味方」の判断をせず、少なくとも周りに向けて、チクチク言葉のミサイルを発射しないようにしましょう。

 ときに、そのときに発した言葉が、相手にとって致命的な部分に当たってしまい、それで縁が切れて、二度と会ってもらえない状況になることだって考えられます。
 

 一例ですが、「二度と連絡を寄こさないでください」など、感情的なメッセージを送ったり、「あなたにムカついている」などと電話をしてしまったりすると、あとでどんなに巻き返そうとしても、関係の修復は難しくなります。

 人間であれば疲れるのは仕方がないので、言葉の扱いには注意しておきましょう。

(ぱやぱやくん)

こちらの記事もおすすめ どうして、幸せを自称する人たちは「不幸」に見えてしまうのか? 元自衛官のインフルエンサーぱやぱやくんが理由を分析! 元幹部自衛官が教える人間関係のサバイバル術
[AERA最新号はこちら]