1994年 佐賀商と樟南(鹿児島)、史上初の九州決戦

 佐賀商と樟南(鹿児島)、94年は史上初の九州決戦。決着をつけたのは同点の九回、佐賀商・西原正勝が福岡真一郎から放った決勝史上初の満塁本塁打だ。佐賀勢は13年後の2007年、佐賀商と同じ開幕試合から登場した佐賀北が、決勝の劇的満塁弾で相似形の優勝を飾っている。

1974年 鹿児島実と東海大相模(神奈川)、白熱の延長戦

 金属バットが導入された1974年は銚子商(千葉)が初優勝。鹿児島実と東海大相模(神奈川)の白熱の延長戦はテレビ中継が途中で終了してクレームが殺到し、翌年からは完全全国中継が実現した。

 西暦末尾「4」年には、やはり何かが起きる。
(楊 順行)

※AERA増刊「甲子園2024」から