今季ここまで両チームの対戦成績はドジャースの3勝7敗。今シーズンの残りの直接対決は9月24日からのドジャー・スタジアムでの3連戦のみだが、そこまで逃げるドジャース、追いかけるパドレスという構図がどうなっていくのか楽しみだ。

 さらに、地区3位で昨シーズンは球団史上2度目となるワールドシリーズに進出したダイヤモンドバックスも迫ってきている(首位ドジャースと5ゲーム差)。トレードでは通算168本塁打のジョッシュ・ベル一塁手(前マーリンズ)、リリーバーのA.J.パック(前マーリンズ)、ディラン・フローロ(前ナショナルズ)を獲得。こちらも派手さはないがこれから僅差のゲームを勝ち切るためにブルペン強化に成功している。また、ダイヤモンドバックスもドジャース、パドレスと同じく、主力がここに来て戻ってくるのは同じ。

 2年連続2ケタ勝利を挙げている右腕のメリル・ケリー、レッドソックス時代の2019年に19勝をマークし、昨年もタイガースで13勝の左腕エドゥアルド・ロドリゲスが間もなく戻ってくる予定だ。

 オールスター明けの成績を見るとドジャースが9勝6敗、パドレスが11勝3敗、ダイヤモンドバックスが11勝4敗と、勢いは追いかける2チームの方に分がある。ここ11シーズン中10度の地区制覇を果たし、11年連続でポストシーズンに進出しているドジャースだが、雲行きが少し怪しくなってきたのは事実だろう。ここからはここで挙げたようなトレードでの移籍組や、怪我などからの復帰組の調子によってチーム成績が大きく左右されそうだ。