専門家「水飲むだけでなく、食事、睡眠もしっかりと」

 では、熱中症はどのようにすれば防げるのか。

 川原さんは、「普段の倍くらいの水を飲むべきだ」と警鐘をならす。

 「運動中に体温が上がることは避けられません。特に、多くの子どもやスポーツ選手は代謝がいいので、スポーツ飲料水をいつもの倍くらいの量で飲むこと。食事を抜くのもよくありません。人間は水分の多くを食事から取っているので、食事を抜くのは脱水症状を引き起こす要因となります。また、人間の体温調節を行う自律神経の働きを正常化させるために、8時間以上の睡眠は必須です。それでも、もし熱中症になった場合は、水を飲みながら涼しいところで手首や足首、わきの下など太い血管が通るところを冷やして、体温を下げることに徹してください」

 今後、本格的な夏を迎え、熱中症リスクも高まる危険性がある。プールでも熱中症になることを念頭に置いて、しっかり予防策を講じてほしい。

(AERA dot.編集部・小山歩)

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