その他では、日本代表MF相馬勇紀(←カーザ・ピアAC)が復帰した名古屋グランパスは間違いなく戦力アップだ。ハリー・キューウェル監督が解任となったが、元日本代表FW西村拓真(←セルヴェットFC)が復帰し、20歳ながら大物感漂うトーゴ代表MFジャン・クルード(←アル・ナスルSC)を獲得した横浜F・マリノス、イスラエル人DFハッサン・ヒロ(←ブネイ・サフニンFC)に続いて“悪魔の左足”を持つMFジョルディ・クルークス(←セレッソ大阪)を獲得したジュビロ磐田も戦力アップに成功。故障明けでデビューは遅れる模様だが、点取り屋として高い能力を持つFW林大地(←シントトロイデン)が加わったガンバ大阪もプラスだ。

 一方、戦力ダウンと見込まれるのが、松木玖生(→サウサンプトンからギョズテペにレンタル移籍有力)の海外移籍のために離脱したFC東京、川村拓夢(→ザルツブルク)と野津田岳人(→BGパトゥム・ユナイテッド)が抜けたサンフレッチェ広島、毎晟矢(→AZ)、清武弘嗣(→サガン鳥栖)が移籍したセレッソ大阪だ。特に松木、川村、毎熊は、不動の存在だっただけに、チームへの影響は避けられないだろう。

 そして、より活発に動いているのが、残留争いの渦中にあるクラブだ。現在最下位の20位に沈む北海道コンサドーレ札幌は、6月にDF大崎玲央(←エミレーツ・クラブ)を獲得した後、7月に入って身長162cmのガーナ人MFフランシス・カン(←CSマリティモ)と身長190cmのスペイン人FWジョルディ・サンチェス(←ヴィジェフ・ウッチ)、さらに元韓国代表のDFパク・ミンギュ(←水原FC)、J3で今季10得点を挙げていたFW白井陽斗(←FC琉球)の加入も発表した。外国人選手については未知数な部分はあるが、残留圏内まで勝点差11ある現状を打破するためには必要な“改革”であり、戦力は間違いなくアップしたはずだ。

 現在19位の京都サンガF.C.も積極的に動き、U-20ブラジル代表歴を持つ25歳の左利きストライカー、ラファエル・エリアス(←クルゼイロEC)を獲得に成功した。すでに7月14日の浦和レッズ戦で後半42分からの途中出場でJデビューを果たしており、短時間ながらJ1残留へ向けた起爆剤になりそうな気配を見せた。また、J2で好守を見せていたGK圍謙太朗(←ブラウブリッツ秋田)を獲得。現時点では未定だが、外国人DFの獲得にも動いている模様で、今後のさらなる戦力アップが期待される。

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鳥栖は助っ人の動向次第で“大幅戦力ダウン”に…