バスケットボール男子:レイカーズで活躍する八村を筆頭に渡邊雄、富永、河村らタレント豊富。史上最強の呼び声高い日本代表は世界と渡り合えるか(写真:YUTAKA/アフロスポーツ)
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 7月26日から開幕するパリ五輪。メダルに期待がかかる競技は多いが、特に注目しておきたいのがバスケットボールだ。男女ともに盛り上がりを見せている。AERA 2024年7月22日号より。

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 各競技で代表選手が次々と発表され、パリ五輪のボルテージがにわかに高まってきた。開会式は現地時間26日の午後7時半(日本時間27日午前2時半)から。開会式前にスタートする競技もある。注目の競技、選手について紹介していきたい。

 長年の雌伏の時を経て今、かつてない盛り上がりを見せているのがバスケットボールだ。

 昨年8~9月に行われたFIBAバスケットボールワールドカップ2023(W杯)。パリ五輪への出場権を争う予選も兼ねたこの大会で、男子日本代表は快進撃を見せ、48年ぶりの自力での五輪出場をつかみ取った。選手、スタッフは喜びを爆発させ、約半世紀ぶりの快挙に沸いた。パリ五輪でもこのときのメンバーが中心となる。

 注目は“NBA組”の4人。米プロバスケットボールリーグNBAに日本人史上初めてドラフト1巡目で指名され、ロサンゼルス・レイカーズで活躍を続ける八村塁はエースとしての働きが期待される。NBAで6季プレーし、先日国内復帰を発表した渡邊雄太は左ふくらはぎを痛めておりコンディションに不安が残るが、チームの精神的支柱だけにどこまで回復させられるかが鍵だ。

平均身長193センチ

 八村、渡邊はともに身長2メートル超。日本バスケットボール協会の東野智弥技術委員長は21年の東京五輪前、こう語っていた。

「世界ではリングの上での攻防が勝敗を決する。小柄な日本人ならではのスピードで立ち向かえばなどと言われますが、男子については、それを目指してこれまで結果を出せなかった」

 高さで戦える若年世代の強化、リクルーティングを進め、日本代表選手は大型化してきた。パリ五輪に臨む代表選手12人の平均身長は193.7センチだ。

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秦正理

秦正理

ニュース週刊誌「AERA」記者。増刊「甲子園」の編集を週刊朝日時代から長年担当中。高校野球、バスケットボール、五輪など、スポーツを中心に増刊の編集にも携わっています。

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