AERAの連載「午後3時のしいたけ.相談室」では、話題の占い師であり作家のしいたけ.さんが読者からの相談に回答。しいたけ.さんの独特な語り口でアドバイスをお届けします。
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Q:一昨年の年末に幼なじみのふたご座とケンカ別れをして、そのまま音信不通になっています。その友だちは忖度で人との付き合いをしているところがあり、その忖度の割合に合わなかったようで怒らせてしまいました。何度も謝りましたが許してもらえず、許してもらってもどんな関係で友だちを続けていけばいいかわからず、私から連絡を断ちました。もやもやしていますがどうしたらいいのかわかりません。(女性/小学校教諭/46歳/かに座)
A:僕自身も、友だちや知り合いと縁を切ったこともあるし、縁を切られたこともあります。それまで仲良く過ごしていた相手と距離を取ったり縁を切ったりする決断って、なかなかできることじゃありません。だけど、「距離を取ったほうがいいかな」と思ったらその時点で距離を取るべきというのが僕の意見です。
友だち関係には相手にいろんなオプションがついていて、そこに縁を切ることの難しさがある気がします。楽しかった記憶もそうだし、その友だちの能力的な部分も含めて。例えば一緒に旅行に行ったら全部予約をしてくれるとか。縁を切るということは、そのオプションもすべて切ることになります。僕の場合は、その人と一緒に行った町や店に行けなくなる、というのが大きなダメージでした。その人と縁を切ったら、その街に居づらくなっちゃう。それで最後まで悩みましたが、もう昔には戻れないと思って、距離を取る決断をしました。
そこに至るまではきつかったし、縁を切らないやり方もあったのかもしれないと思いますが、今となってはやっぱり距離を取ってよかったなと思うことのほうが多いです。