だが、「自由気ままな性格がプレーにも現れ、好不調の波も大きかった」(ヤクルト関係者)という声があるように、“わがまま”なところも目立った。グラウンド内での結果に関して言えばバレンティンの方がインパクトは強かったと言えるが、チームプレイヤーとして考えれば、サンタナとオスナの方が上だという評価は少なくない。

「(サンタナとオスナと)契約延長したから良しではない。2人が元気なうちに投打ともに、根本的に立て直さないといけない。編成部を中心に球団が1つになって再建を目指して欲しい」(ヤクルトOB)

 パ・リーグと異なりセ・リーグは数字上、上位と下位の差はそこまで広がっていない。しかし冷静に選手層などの戦力を考えると、今季のヤクルトはここから厳しい戦いが強いられそうな雰囲気もある。その中でサンタナ、オスナと契約を延長したことで来季以降を考えてチーム作りをできるのは強みにもなるだろう。中長期的スパンでチームを立て直し、再び「勝てる」チームになるために、2人との早期の契約は球団の“ファインプレー”とも呼べそうだ。

暮らしとモノ班 for promotion
ヒッピー、ディスコ、パンク…70年代ファションのリバイバル熱が冷めない今