もう1人、新天地で悩める時間が続いているのが、川崎フロンターレのMF山本悠樹だ。1997年11月6日生まれの技巧派ゲームメーカー。関西学院大から入団したガンバ大阪で実績を残し、昨季はチームが16位と低迷した中で唯一と言っていいほど高い評価を得た選手だった。その山本がオフに悩んだ末に川崎へ移籍して大きな期待を背負ったが、ここまでリーグ戦10試合(スタメン7試合)出場で得点、アシスト、ともになし。故障離脱の影響が大きいとは言え、新天地では自らの能力を発揮しきれていない。そして古巣のG大阪が現在3位であるのに対して川崎は15位と、山岸以上の“逆転現象”となっており、日本代表入りを推す声も聞こえなくなった。ただ、シーズンはまだ折り返したばかりであり、まだまだ巻き返すチャンスは残っている。山岸同様に周囲との連携も深まるはずで、今回のワースト3入りをバネにしてもらいたい。(文・三和直樹)
 

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