AERAの連載「午後3時のしいたけ.相談室」では、話題の占い師であり作家のしいたけ.さんが読者からの相談に回答。しいたけ.さんの独特な語り口でアドバイスをお届けします。
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Q:職場の人間が信頼できず、異動か辞職か悩んでいます。保身から店に責任を負わせようと必死な契約先。姑息な手段でごまかし、結果的に問題を悪化させる上司。責任感無く、指示待ちの後輩。そんな相手に油断しては責任を負わされる非正規雇用の自分。離職を考えながらもそのたびに状況の変化があり続けてきましたが、現状打破したく相談を決意しました。(女性/菓子販売員/44歳/おとめ座)
A:明らかに我慢の限界を超えている状況のようなので、ダメージが心配です。正攻法のアドバイスになりますが、根本的に解決する必要はないから、小さく1個ずつ動いてみてはどうでしょうか。
一気に解決しようとすると資格を取って転職しよう、みたいにハードルが高くなってしまいます。できなくて我慢せざるを得ない結論になってしまうから、ファーストジャンプのハードルは高くせずに小さく動いてみましょう。まずは異動をお願いしてみる、などでもいいと思います。小さい一歩を進むと、「動いちゃった手前、最後までやりきるか」という気持ちになります。異動がかなわなければ、また次の手を考えれば大丈夫。
僕も昔、バイト先で同じような状況になったことがあります。その時は「自分を守る」ことを第一の目的にしました。そして、何が嫌なのかを全部書き出して、解決可能なことと不可能なことに振り分けました。他人を変えることはできないから、自分が動けること、やるべきことをやっていくようにしました。このとき僕が気をつけたのが、「自分」からの信用を損ねないことです。「絶対にあなたのことは私が守ります」と自分に対して宣言しました。そうじゃないと、嫌なことがあってもなかったことにしてしまいがちです。見て見ぬふりを続けていると、自分が自分を信用してくれなくなります。