工場排水の水銀毒に傷つき病んだ故郷水俣の怨を、40年に亘り書き継いだ石牟礼氏の大著『苦海浄土』が生まれるべくして生まれたことをあぶりだすのが本巻である。『苦海~』に伴走する形で書…

池澤夏樹=個人編集 日本文学全集24 石牟礼道子の続きを読む