「小学生のころ『8時だよ!全員集合』でこの曲を歌っているジュリーを観て、電気が走り金縛り状態に。ファンになったきっかけの曲です。それから半世紀。あの頃の小学生の私に“よくぞ、見る目あったね”と褒めてあげたい」(50代・女性)
「小学生時代クラスの仲間と熱唱ながら帽子を飛ばし合いました。日本レコード大賞を観て感動したのを覚えています」(50代・女性)
小学生で沢田研二の虜になって半世紀……そんな名曲は、今後この世にあらわれるのだろうか!? 後世に残すも何も、残しておかなければいけない名曲だろう。
「帽子を飛ばすパフォーマンスが子供ながらにかっこいいなぁとみんなでマネした記憶があります。ジュリーはかっこいい! と子供ながらにみんなが思っていて大好きでした、先日ライブに初めて行き歌の上手さとパワーに感動しました。ジュリーこれからも元気で長生きしてほしいです。これからもまたライブに行きますね!」(50代・女性)
祝・76歳! 今年のツアーもまだまだ続くが、いよいよ「究極の一曲」の第1位の発表だ。
【1位 時の過ぎゆくままに】
堂々の1位は、「やはり!」という声が聞こえてきそうな、この曲。「時の過ぎゆくままに」(1975年8月21日リリース/作詞:阿久悠/作曲・編曲:大野克夫)だ。
沢田研二主演で、3億円事件を題材にしたドラマ「悪魔のようなあいつ」(TBS系)の挿入歌としても使用された。ドラマの影響もあり、沢田研二のソロシングルでは最大の売り上げとなる91.6万枚を記録。オリコン週間チャートでは5週連続1位を獲得した。
「ドラマ『悪魔のようなあいつ』の中で毎週歌われていましたが、当時はまだ子供で、歌の内容もよく理解できませんでしたが、とても好きな曲でした。今でも一曲選ぶとしたら、この曲になります」(60代・女性)
「1曲は選びきれないですが、ドラマの主題歌にもなり思い出深い曲の一つです」(60代・女性)
挿入歌として、その世界観がこれほどまでにドラマとマッチした曲があっただろうか。
「どこか退廃的だが、共感できるものがある。そして沢田研二の歌唱力、表現力の高さが、この歌をさらに名曲にしている」(60代・男性)
「ジュリーの気だるさと退廃的な美しさがピッタリな曲です」(60代・女性)
「『悪魔のようなあいつ』のドラマを見て、ジュリーの退廃的なとてつもない美しさに一瞬で魅了された。まさに雷に打たれた感じ。それを象徴するのがこの曲」(60代・女性)
退廃的で、気だるく、そして、とてつもなく美しい――。そんな沢田研二を見せる「時の過ぎゆくままに」は、曲という概念を超えた「作品」であり、後世に語り継ぎたいまさに「究極の一曲」だろう。
(AERA dot.編集部・太田裕子)