櫻井優さん(右)と李華実さん(撮影/写真映像部・和仁貢介)
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 AERAの連載「はたらく夫婦カンケイ」では、ある共働き夫婦の出会いから結婚までの道のり、結婚後の家計や家事分担など、それぞれの視点から見た夫婦の関係を紹介します。AERA 2024年6月17日号では、共にSHIFTで働く櫻井優さんと李華実さん夫婦について取り上げました。

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夫33歳、妻25歳のときに結婚。長女(6)と次女(4)と4人暮らし。

【出会いは?】中途入社の同期として、社内研修で顔見知りになった。

【結婚までの道のりは?】研修後に2人で会うようになり、交際。長女を授かったのを機に結婚した。

【家事や家計の分担は?】家事全般は妻が担当。作り置きのサブスクリプションなど便利なサービスを積極的に活用。財布は夫が管理。

夫 櫻井優[40]SHIFT エネルギー・インフラサービス部/流通・物流サービス部部長

さくらい・ゆう◆1984年、東京都生まれ。新卒で飲食業界に就職後、IT企業に転職し11年間SEとして勤務。2016年11月にSHIFTに入社し、金融や流通小売関連のソフトウェアテストエンジニアとして従事し、21年秋から現職

 中途入社した際、同期の一人だったのが妻でした。当時は従業員数が今より断然少なく、社内結婚をしたカップルは僕たちで数組程度でした。

 結婚して7年になりますが、社内結婚はメリットしかないと感じています。

 例えば、妻が1人目を出産後に復職について考えていた時、子育てをしながら仕事をするのに最適な環境はどこかを社内で情報収集できました。また、夜に家を空ける時は「今日は役員の誰々と打ち合わせがあって」と伝えると、妻の納得度が高まります。会社の働く人たちが、共通言語になっています。

 入社8年目になり、社内では古参の立場になりました。元々、マネジメント領域でのキャリアアップを目指して転職したのですが、2年半前に社内で一番大きな組織の部長に任命されました。

 希望する経営に近い仕事を任せてもらえるようになり、子どもたちには経済的な制限をかけず、やりたいことをやらせてあげたいと思うので、ますます仕事にも精が出ます。

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