子ども部屋の1つに変身しました/アフター

 プロジェクトが始まると、家の中のモノの絶対量を減らすために一つ一つ“いる・いらない”を判断していきます。平日は時間がないけれど、朝の10分だけ片づけるという“朝活”を活用しながら、少しずつ進めました。

 学んだことを子どもたちに伝えると、一緒に片づけ始めてくれました。今までは、自分が出したゴミをゴミ箱に入れることもしなかった子どもたち。下の子は、ちょっとだらけてしまった彼女に、「なんできちんとやらないの!」とやる気を出させてくれるほど熱心に片づけるようになりました。

「モノを手放す前に写真を撮って思い出に残したり、リサイクルショップに売ったお金でお菓子やアイスを買ったり、子どもたちも気持ちよく片づけができるようにしました」

 彼女と子どもたちが片づける様子を見ていた夫も、動き始めます。自分の不要なCDや使わなくなったパソコンなど不用品を手放してくれました。

 家族を巻き込んで上手に片づけられるようになった彼女の家から、どんどんモノが減っていきます。スッキリしたらキッチンが動きやすくなったことに気づきました。

「前は100均でアイデア調理器具のようなモノを買ったこともあったけれど、結局は1回使うぐらい。そういうモノを手放したら、今残っているのが“ベストメンバー”という感じで使いやすいですね」

ついでにそれぞれの部屋の役割を考え、子ども部屋を2つ作り、寝室や客間も見直しました。

 家族で自分たちのモノの管理ができ、少し散らかってもすぐにリセットできるようになりました。片づけ終えた今では、子どもたちも彼女も家に友人をたくさん招待しています。遊びに来てくれた両親は、家の中があまりにきれいになっていたのでビックリしていました。

「この間は、私の友人が泊まりがけで来てくれました。以前なら家に来ても『トイレだけは貸すよ』という感じでしたが、今は脱衣所でも浴室でもどこに行ってもらっても構いませんね」

暮らしとモノ班 for promotion
2024年の『このミス』大賞作品は?あの映像化人気シリーズも受賞作品って知ってた?
次のページ
週末の過ごし方に変化