5000件に及ぶ片づけ相談の経験と心理学をもとに作り上げたオリジナルメソッドで、汚部屋に悩む女性たちの「片づけの習慣化」をサポートする西崎彩智(にしざき・さち)さん。募集のたびに満員御礼の講座「家庭力アッププロジェクト®」を主宰する彼女が、片づけられない女性たちのヨモヤマ話や奮闘記を交えながら、リバウンドしない片づけの考え方をお伝えします。
【魅惑のアフター】家が散らかっていて休まらない! アウトドア好きだった私が片づけたら家でのんびりするようになった
case.73 「やる気が出るまで後回し」をやめようと決意 夫+子ども2人/教育関係
「週末はいつも外出していました。キャンプやアウトドアが好きということもありますが、家の中が散らかって落ち着かないので、無理やり出かけることもありました」
こう話してくれるのは、夫と2人の子どもの4人家族のママ。小さな頃から片づけが苦手で、実家で暮らしているときは「モノが多すぎる!」と母親から怒られていました。
今の家の中も、気づけばモノだらけ。子どもたちのおもちゃがいつも広がっていて、一度片づけてもすぐに出してくるというループに疲れていました。
食材などのストックも多く、同じモノがいくつも家の中にある状態。ちゃんと数を把握できていないので、まだたくさんストックがあるのに買ってしまうこともしばしばありました。
どうにかして片づけたいという気持ちから、クローゼットの中をきれいにするセミナーを受けたこともあります。そのときはきれいになったものの、すぐに元に戻ってしまいました。
「お休みを取れる時期にまとまった時間をかけて一気に片づけないといけない、と思っていました。仕事で朝6時台に家を出て、夕方5時半には子どもたちのお迎えに行く生活なので、平日はなかなか片づける時間がなくて……」
平日は仕事で忙しく、週末は外出してしまうので、片づけどころかほかのことをする時間の余裕もありません。すべて時間ができるまで、やる気が出るまで、と後回しにしている状態。
少し仕事に余裕ができた時期にSNSを見ていて、家庭力アッププロジェクト®のことを知りました。
「片づけがメインだけど、ただの片づけじゃなさそうだなと感じて。『家庭力』っていう言葉にも惹かれて、参加してみようと思いました」
子どもたちがずっと汚い家に住み続けて、これが普通になってしまったらかわいそう。そういう家族への想いも、参加の決め手になりました。