望月衣塑子氏(写真:本人提供)
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 多くの政治通たちも度肝を抜く、衝撃の展開だった。立憲民主党の蓮舫参院議員は5月27日、東京都知事選(7月7日投開票)への立候補を表明。自民党や小池百合子都知事が抱える問題を精力的に取材してきた東京新聞の望月衣塑子記者は、「反自民党政治・非小池都政」を掲げる蓮舫氏の出馬に期待を寄せているという。望月記者が危険視する、「菅義偉・元官房長官のときよりも“異様”」な都庁での記者会見、そこから垣間見える小池氏の“独裁っぷり”とは――。

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――蓮舫氏が都知事選に出馬すると聞いて、どう感じましたか

 びっくりはしましたね。先週までは都議たちの間に「小池3選は確実」というムードが漂っていて、野党サイドも「小池さんに対抗できる候補者を絞り込めなくて悩んでいる」って言っていたので。

 でも、やっぱり今の“流れ”ですよね。自民党の裏金問題に対する国民の怒りが渦巻く中、静岡県知事選でも目黒区の都議補選でも自民党系候補は落選していて、岸田首相のお膝元である広島県府中町長選なんて3千票差で負けています。

小池さん1強という空気はガラっと変わりました

 小池さんも最初は自民党と対立姿勢だったのに、最近は自民党候補を応援するなど、親密さが目立ちます。蓮舫さんは「自民党裏金政治との決別」を宣言していて、「それは都政とは関係ないのでは?」って言う人もいるけど、全国に広がる自民不信が各地の選挙結果に表れています。

 小池さんは言葉に力がある政治家なので、彼女と対決するには、普段から言葉で戦ってきた蓮舫さんは適任でしょう。実際、小池さん1強という空気はガラっと変わりましたよね。国会で裏金問題の追及が続く中、蓮舫さんが今の勢いに乗って当選したら、政権交代に向けた大きな起爆剤になると思います。野党側もそれを狙っているでしょうし。

――小池都政について問題視していることはありますか

 音楽家の故・坂本龍一さんが亡くなる直前、声が出せなくなっても訴えていた明治神宮外苑再開発と同じような問題が、日比谷公園など都内各地で起きています。開発を進める三井不動産のグループ2社には、都の元幹部が天下りをしているとの報道もありました。

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大谷百合絵

大谷百合絵

1995年、東京都生まれ。国際基督教大学教養学部卒業。朝日新聞水戸総局で記者のキャリアをスタートした後、「週刊朝日」や「AERA dot.」編集部へ。“雑食系”記者として、身のまわりの「なぜ?」を追いかける。AERA dot.ポッドキャストのMC担当。

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都の予算の多くが小池さんのアピールの場に使われている?