政治資金パーティー禁止法案を衆院に提出した立憲民主党の落合貴之・政治改革実行本部事務局長(中央)ら=5月20日、国会
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 裏金事件を受けた政治資金規正法改正案をめぐる国会での協議が始まった。そのなかで、立憲民主党が5月20日に衆院に提出したのは、政治資金パーティーの開催を全面的に禁じる法案。パーティー券収入を政治資金収支報告書に記載せず、裏金化したことを考えればまっとうな案といえる。ただ、その一方で、党の議員がパーティー開催の案内状を出していたことが判明した。党本部は「法律が成立すれば全員やめる」とのスタンスで、党内からも「選挙目当てのポーズ」といった批判の声があがっている。

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 政治資金パーティーの開催を直近で予定していることがわかったのは、立憲民主党の衆院議員の大串博志(佐賀2区)、階猛(岩手1区)の両氏で、業界団体などに案内状を送っていた。AERA dot.は、①案内状の内容の事実確認と、②党がパーティー開催を全面的に禁止の法案を提出しているなかでパーティーを開こうとしている理由について、両氏の事務所に質問状を送った。

法律が成立した後には開かない

 大串氏は、党が改正案を提出した20日前後に、業界団体などへパーティーの案内状を送っている。案内状には「―日本の明日を拓く― 第22回東京大志会定例勉強会のご案内」と書かれ、都内のホテルで6月17日午前11時30分からの開催となっている。会費は2万円。

 大串氏の事務所は文書で回答し、①の事実関係については、

「間違いありません」

 と認め、②については、

「政治資金パーティーを禁止する法律が成立した後には開かないです」

 としている。

 階氏は、今月10日に業界団体などへ政治資金パーティーの案内状を送付していた。

 階氏の案内状は「衆議院議員 しなたけし 第103回 朝食会」と題したもので、6月14日午前7時30分から都内のホテルで開かれる。

 AERA dot. の取材に対し、階氏本人が回答した。

大串博志氏
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各党がやらなければ立憲内でも制限はなし