睡眠はまとめて取る
さらに、年齢によっても睡眠の質は変わるという。
「加齢とともに深いノンレム睡眠が減り眠りは浅くなります。自然な現象であって、質が悪い睡眠とはなりません」(三島教授)
認識すべきは「朝スッキリ起きられ、かつ疲労回復感があり、早いタイミングからパフォーマンスを発揮でき、日中眠気を感じない」か否か。
「昼寝は、眠気を一時的に解消する意味では効果がありますが、睡眠不足解消にはなりません。通勤時や移動時に寝るのも同じ。睡眠はまとめて取ることが大前提で、細切れの仮眠は、眠る時間によっては夜の睡眠を妨げます」(三島教授)
もし、睡眠時間を確保はできるが、眠れない状態が3カ月以上続く場合は、病院を受診すべきという。
「ほとんどの不眠は数日から数週間で終わりますが、3カ月以上続くと慢性不眠に陥り、自力では解決できない可能性が高くなります。適切な治療が必要です」(三島教授)
健康に欠かせない睡眠。間違った認識があれば刷新を。
(ライター・羽根田真智)
※AERA 2024年5月13日号より抜粋