ロケ地に使われることが多い大学ランキング
「大学ランキング」(朝日新聞出版)では、毎年、「テレビドラマ、映画のロケ地ランキング」を掲載している。ここ数年、トップは埼玉県立大だ。なぜドラマ制作者に人気があるのか。キャンパスの見栄えの良さで、他大学を圧倒するからだ。
それもそのはず、埼玉県立大のキャンパスを建築設計したのは、山本理顕氏である。今年、建築界のノーベル賞といわれる「プリツカー賞」を受賞したほどの、日本を代表する建築家だ。
2023年には、「最高の教師 1年後、私は生徒に■された」「Dr.チョコレート」(以上、日本テレビ)、「ラストマン―全盲の捜査官―」(TBS)の撮影に使われている。「相棒」(テレビ朝日)とは相性がとても良く、少なくとも4回以上、ロケ地となった。
なお、埼玉県立大の大学ホームページによると、撮影による施設使用の許可がおりるのは、学内行事のない土日祝日、授業期間外の夏季、春季休業期間中となっている。撮影使用料(1時間あたり)は、ムービー撮影(映画、ドラマなど)で、4万9500円(税込み)だ。
ランキング7位の創価大も撮影協力に積極的だ。2023年には「それってパクリじゃないですか?」「ブラッシュアップライフ」(以上、日本テレビ)、「あたりのキッチン!」(東海テレビ)、「特捜9 season 6」(テレビ朝日)、2024年には「Eye Love You」(TBS)、「うちの弁護士は手がかかる」(フジテレビ)のロケ地に使われている。
創価大出身の市議会議員が喜んでいる。
「創価大学が、放送中のドラマ『Eye Love You(アイラブユー)」のロケ地になっています。多治見市議会議員の片山たつみです。多治見愛の次は母校愛です。前回は『あたりのキッチン』で紹介しましたが、今回もまた、ドラマで使われています。韓国の俳優のチェ・ジョンヒョプさんが演じるテオが通う創智大学です。『創』の字が使ってあり、なんだかうれしいです。ドラマを観ていると、チェさんだけでなく、中川大志さんや二階堂ふみさん、山下美月さんもここに来ているようです。また、エキストラとして、大学生役の方も多く出演してるので、おそらく創大生も多く含まれているかと思われます。全くうらやましい限りです」(片山氏のウェブサイト 2024年 2月 26日)