こんなリビングなら、家族みんなが快適に過ごすことができる

 人生100年時代と言われるいま、50歳は人生の折り返し地点にあたる。これまで「ライフステージ」といえば、①教育を受ける ②働いて子育てに力を注ぐ ③リタイアしてのんびりと老後を過ごす、と大きく3つの段階に分けられていたが、60歳もしくは65歳でのリタイアを想定すると、その先はまだ40年もあって、3つ目のステージがずいぶん長くなる。加納住環境研究所所長で一般社団法人日本住育協会の加納義久氏は、「ここをいかに過ごすかが、人生の充実度に大きく関わってくる」と話す。

【写真】人生後半の住まいづくりは50歳から!家族関係にも影響を与える見直しポイントとは?

このゴールデンウイーク、いつもより少し時間があるなら、人生後半の住まいづくりについて考えてみてはどうだろう。加納義久氏監修の『50歳からの住まいプラン』から引用する形で、人生後半のシミュレーションの仕方、住まいづくりの基本的な考え方について学んでおきたい。

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 米国のダートマス大学、デービッド・ブランチフラワー教授の研究によると、50歳の手前が最も幸福度が低く、82歳頃が最も高くなるという。

 50歳手前の幸福度が低いのは、まだまだ仕事や子育てに忙しく、経済的な面などでの悩みも多いから。82歳頃になると、人間的な内面の成熟とともに悩みからも解放され、自身の人生を生きているという感覚が味わえるようだ。つまり、50歳前後からの幸福度は右肩上がり。もちろん、紆余曲折はあるかもしれないが、人生後半の目標や夢を書き出して、具体的に動きだしたい。

 書き出すべき内容は、以下の4つだ。

〇 これからはどんな人生にしたいか
(例:「人とのかかわりを大切にしたい」「自分軸のある生き方をしたい」)
〇 これからはどんな夢をかなえたいか
(例:「世界の人々や文化に触れたい」「外国人観光客向けのペンションを作りたい」)
〇 やりたいと思うことを具体的に
(例:「何か国家資格を取りたい」「本に囲まれて読書にふけりたい」)
〇 家のことで「変えたい」と思うことを具体的に
(例:「狭いリビングを広くして知人を招きたい」「家事の時間を短くして自分の時間を持ちたい」)

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