大谷がメジャー通算176本目のホームランを放ち、日本人メジャーリーガーの最多記録を更新(USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 ショッキングな不祥事――。つい1週間前までは日本だけでなく、米国のメディアでも大谷の通訳を務めていた水原一平容疑者の一件が大きく取り上げられていた。大谷の銀行口座に不正アクセスして1600万ドル(約24億円)を超える大金を違法なブックメーカーに不正送金していたことが判明。水原容疑者は違法ギャンブルに手を染めていて、これまでに約62億円の損失を被っていたとされる。

 韓国で行われたパドレスとの開幕戦の試合直後にこの不祥事がメディアで大々的に報じられ、水原容疑者はドジャースを解雇された。後に大谷は潔白であることが証明されるが、
「大谷も不正賭博に関わっていたのでは」
「水原一平はスケープゴートにされたかもしれない」
 などと報じる米国メディアもあった。

米国に駐在する通信員はこう語る。

「大谷が報道を見聞きしたかどうかは分かりませんが、信頼していた人に裏切られて大きなショックだったことは間違いない。記者会見で『正直、ショックという言葉が正しいとも思わない』と複雑な表情で語っていた姿が印象的でした。心の整理をつけるのは簡単ではなかったと思いますが、真美子夫人と愛犬・デコピンの存在が大きかったと思います」

チームメートに頼られていた真美子さん

 大谷が真美子夫人との結婚を発表したのは2月29日。この時点では真美子さんの個人情報は明らかにしなかったが、3月15日にツーショット写真を公開した。
 真美子さんは元バスケットボール選手で19年から昨年まで4年間、富士通レッドウェーブでプレー。日本代表にも予備登録された実績を持つ。過去に真美子さんを取材したライターはこう明かす。

「努力の人という印象が強いですね。バスケットプレーヤーとして高い能力を持っていることは間違いないですが、派手さがあるわけではなく黙々と練習に打ち込んでチームを支えていました。チームメートからも頼られていましたし、包容力がありましたね。現役引退し、大谷と新たな生活がスタートする上で米国に居住経験がないので、真美子さんにとっても一平さんのことは当然ショックだったでしょう。ただ、結婚して一緒に生活を送ることができるようになったのはお互いにとって良かったと思います。大谷は自然体でいられるし、愛する人が近くにいて孤独を感じることがないですしね」

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