女友達の官能的な不倫愛

後輩の出産祝いにぬいぐるみをプレゼントした鈴木さん

 恋人だって家族だって、趣味や嗜好にはそれぞれの個性があるべきで、好きなものが違って当たり前だとは思いますが、宗教によっては配偶者には同じ宗派を求めるものもあるし、そうでなくとも一緒に生活するとなるとやや不便なことはありそうです。普通の雑食ご飯とハラル認証バージョンと両方用意する、とか、嫌いで仕方ない政権与党の政治家のポスターを玄関先に貼られる、とか。そのようなハードルをやすやすと超えられるのが友人の良いところで、現に私はムスリムの家族はいないけれども友人はいるし、自民党支持の男と付き合ったことはないけど友人には投票先が自民党なんて人は結構いるはずです。

 相手が嫌な気持ちにならないように勧誘やセールスを断っていたという気遣いから、あなたもたとえ友人が自分とは別のものを信じて別の考え方を持っていたとしても、一緒にお茶をしたり旅行や買い物をしたり恋の悩みを打ち明け合ったりする関係を持ちたいと思っているのだと感じました。ただ、友人関係も主体的な別個の人間それぞれが結ぶものなので、相手もそのように考えてくれるかは正直分かりません。同じものを信じてくれない人とは友人になりたくないと思う人もいるでしょうし、友人だからこそ助言やおすすめは聞いてほしいと思う人もいるのでしょう。その際には、一対一のフェアな関係を続けるのは難しいと私は考えます。

 以前、既婚者の女友達が大変官能的な不倫愛に溺れていたことがあり、私はその友達の快楽に耽溺していく話や、人に知られないように工夫している小細工の話などが好きで、女子会の度にせがむように、最近はどうなの、彼とは相変わらずこの世の果てみたいなオーガズムを感じまくってるの、と質問しては不倫話を肴にお酒を飲んでいたのですが、もう一人同席することの多かった共通の友人にとってはその話は面白いものではないようでした。

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