NPB入りが噂されている前ドジャースのフリオ・ウリアス(ロイター/アフロ)
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 現在フリーエージェント(FA)となっている2021年のMLB最多勝左腕フリオ・ウリアス(前ドジャース)がNPB入りを目指していると報道されている。米国でも実績十分で全盛期と言える年齢なだけに、仮に来日となった場合はどのチームが獲得するのかということで話題となっている。

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「100マイル近い真っ直ぐとカーブ、チェンジアップを駆使して三振が取れる。牽制や守備も上手く、今年の8月で28歳という年齢も魅力的」(MLBアジア地区担当スカウト)

 ウリアスは2021年に20勝を挙げて最多勝を獲得すると、翌年にも17勝をマークし、最優秀防御率(2.16)に輝いたメジャー屈指の左腕だ。これまでの8年間通算で60勝25敗、防御率3.11という成績を残し、2023年3月に開催されたWBCではメキシコ代表にも選出されていた。

 だが、そもそもこれほどの選手がNPB入りを目指しているのは、昨年のトレバー・バウアー(前DeNA)と同じくDV事件を起こしたことでMLBではプレーできない可能性が高いから。能力については疑いの余地はないがNPB球団の獲得に関しては賛否両論も起こりつつある。

「逮捕の決め手となった暴力映像が世間に出回った。映画の1シーンのようなハードな暴力で米国では絶対に許されない。ウリアスには2019年にもDV容疑で逮捕の前科があるため、MLB球団が獲得に動くとは思えない」(在米スポーツライター)

 昨年9月、プライベートでのサッカー観戦の際に女性に暴力を振るった姿が撮影され逮捕に繋がった。保釈金5万ドル(約750万円)を支払って保釈されたため今後、司法的に重い処分を受ける可能性は低いという。しかしDVでの逮捕は2度目となるため、MLBからの重いペナルティが科されるのは間違いないだろう。

 早期の米球界復帰が厳しい状況のウリアスだが、ここへ来て浮上したのがバウアー同様にNPB行きを選択する可能性。現在バウアーが在籍するメキシコシティ・レッドデビルズ(メキシカンリーグ)のスポーツディレクターもウリアスに「日本行き」の選択肢があることを明かしている。

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ウリアスにとっても日本は“腰掛け”か