■6位:小船翼(知徳・右投)

 日本人離れしたスケールが魅力の超大型右腕。198cmの長身で体重も100kgを超える堂々とした体格で、マウンドからホームまでが近く見える。スタミナが課題だったが、この春は試合終盤でも140キロ台後半のスピードをマークするなど成長を見せている。少しギクシャクしたフォームで評価は分かれそうだが、怪物感は今年の候補の中でもトップだ。

■5位:徳山一翔(環太平洋大・左投)

 地方リーグで注目を集める本格派サウスポー。2年秋の明治神宮大会で7回をノーヒットという見事な全国デビューを果たし、昨年の同大会でも150キロを超えるスピードを記録して成長ぶりを見せた。ストレートは数字以上に打者の手元で勢いがあり、空振りを奪えるのが魅力。左投手では金丸夢斗(関西大)に次ぐ存在となりそうだ。

■4位:篠木健太郎(法政大・右投)

 今年の東京六大学を代表する本格派右腕。高校時代から好投手だったが、大学で躍動感が大きくアップし、ストレートはコンスタントに150キロを超えるようになった。元々制球力も高く、打者の近くで鋭く変化するスライダー、フォークも光る。昨年秋は右肩を痛めて少し調子を落としただけに、今年の春は復活をアピールしたいところだ。

■3位:今朝丸裕喜(報徳学園・右投)

 今年のセンバツ高校野球で大きく評価を上げた大型右腕。187cmの長身で最速151キロを誇るが、それ以上に高い制球力と将来性が大きな魅力だ。体つきはまだ細く、少し体重が後ろに残ってもしっかりフォームをまとめられ、変化球の精度も高い。現時点でも既に1位候補だが、夏までにさらなる成長を見せれば、全体の目玉となる可能性もありそうだ。

■2位:中村優斗(愛知工業大・右投)

 愛知大学野球が誇る最速157キロ右腕。3月7日の侍ジャパンでの強化試合でもストレートは全て155キロを超え、プロ野球ファンを驚かせた。スピードに注目が集まるが、コントロールも安定しており、緩急をつけるカーブや鋭く変化するスライダーなど変化球のレベルも高い。今年はチームを優勝に導き、初の全国大会での投球を見せたいところだ。

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