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 いよいよ新学期。またお弁当作りか、と憂鬱(ゆううつ)な気分の方もいるのではないか。そんな人の強い味方になるのが、人気の料理研究家・牛尾理恵さんのロングセラー『作りおきで朝ラク!きほんのお弁当』だ。

 このレシピ集には、作りおき可能な250のレシピが紹介されているのだが、「お弁当作り1年生」に特にお勧めしたいのは、「塩もみ」「塩ゆで」野菜の活用だ。適切に保存すれば冷蔵でも3~4日はもつ。冷凍できるものなら2週間の保存が可能だという。用意しておけば副菜をサッと作ることができ、毎朝の強い味方になる。

 牛尾さんが副菜用の「ベース野菜」として上げているのは、ブロッコリー、青菜(小松菜やほうれん草など)、グリーンアスパラガス、キャベツ、きゅうりの5種。いずれも、塩ゆでしたり塩もみしたりすることで保存性を高め、ちょっとした具材を加えて手早く副菜に仕上げることができる。ここでは、ブロッコリーと青菜、キャベツについて、保存の仕方とアレンジレシピのいくつかを公開したい。

塩ゆでブロッコリー

 ブロッコリー1株は小房に分け、1リットルに対して小さじ1の塩を加えた湯で、1分30秒~2分ゆでる。水にはさらさず、ザルにあげて自然に冷ます。粗熱が取れたら保存容器に入れて、上にペーパータオルをのせてからふたをしておく。保存期間は、冷蔵なら3〜4日間、冷凍なら2週間。

[アレンジ1]ブロッコリーと卵のサラダ

 ゆで卵1個は殻をむいて食べやすい大きさに崩す。ボウルに崩した卵と塩ゆでブロッコリー50グラム、粒マスタード小さじ1/2、マヨネーズ小さじ2を入れてあえれば、彩りもきれいなボリュームサラダの出来上がり。

[アレンジ2]ブロッコリーのごま酢しょうゆあえ

 ボウルに、白いりごま小さじ1/2、酢小さじ1、砂糖としょうゆを各小さじ1/2、塩少々を入れ、塩ゆでブロッコリー80グラムを加えてあえる。ほんのり酸味が効いたサブおかずは、酢の効果でさらに傷みにくい。

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アレンジ次第で食べ飽きない