キャラクターへの責任の取り方
その姿を見る中で、僕はそちらに一歩を踏み出しましたしけど、それを強いるのはまた違うと思うし、そこにはいろいろな考え方があってもいいんだと思います。一発屋と呼ばれたくないから、一発当てた時のキャラクターを封印する方もいます。
繰り返しになりますけど、そこに正解はないんです。ないんですけど、僕としては、やっぱり自分が生み出したものだし、さらにハードゲイというセンシティブな領域に踏み込んだんだし、より一層、そこには最後まで責任を持たないといけない。そう思って、今も多少モデルチェンジはしながらもやっているんです。
いろいろあがきつつも、そのキャラクターを全うする。それが僕の考えるキャラクターへの責任の取り方だとも思っています。本当に、我が子ですからね。自分が愛さずに誰が愛すんだと(笑)。
コンビとしては、幸い、今は漫才という軸ができていて、そこもずっと大切にしていきたいと思っています。でも、自分としては一発屋として、HGとして、その道を歩んでいく。
一見ネガティブなレッテルが、ブランドになるまでやり抜く。変にカッコつけてるみたいな話になってますけど(笑)、それが本当に今思っていることなんです。
(中西正男)