開幕一軍を逃した巨人・秋広優人(写真提供・読売ジャイアンツ)

 プロ野球開幕前日の3月28日、開幕戦での一軍登録選手が発表された。ルーキーでは度会隆輝(DeNA)、西舘勇陽(巨人)などがメンバー入りを果たし話題となっているが、一方で期待されながらも怪我や不調などで外れた選手も存在している。そんな開幕一軍入りはならなかったものの、今後のキーマンになりそうな存在としてはどんな選手がいるのだろうか。

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 セ・リーグで最下位からの巻き返しを図る中日ではチームの中心として期待されていた高橋宏斗、石川昂弥、岡林勇希の3人が外れている。高橋は自主トレの段階から左足を上げないフォームに取り組んでいたが、キャンプ途中で昨年までのフォームに戻すことを決断。その影響もあってか、実戦でもなかなか結果が出ずに苦しんでいる。幸い故障などではなく、調整遅れという状況で、他にも力のある投手は多いが、将来のことを考えても重要な選手だけに、早期の復調が求められる。

 石川は3月6日、7日に行われた侍ジャパンの強化試合にも招集されていたものの、オープン戦でも打率1割台と不振に苦しみ、開幕一軍を逃した。ファームでは結果も出ているのはプラス要因だが、こちらも高橋と同様にチームの将来を担うべき存在だけに、ここから一気に状態を上げたいところだ。

 岡林は2月23日の広島とのオープン戦で右肩の違和感を覚えて戦線離脱。検査の結果は右肩の炎症と重症ではなく、既に二軍の試合には出場しているものの、まだ万全ではないということで一軍登録は見送られた。2年連続でベストナイン、ゴールデングラブ賞に輝くなど不動のリードオフマンとして活躍してきただけに、1日も早い復帰が待たれる。中日ではビシエドも家庭の事情で一時帰国しており、開幕には間に合わなかった。外国人枠の都合もあるため、こちらも早期の再来日とアピールが求められるだろう。

 阿部慎之助新監督が就任した巨人では昨年ブレイクした秋広優人が開幕一軍入りを逃した。オープン戦では6試合に出場してわずか2安打、打率.125と不振で、ファームの試合でも今のところ目立った結果を残すことができていない。キャンプでは寝坊について阿部監督から厳しい言葉が出るなど、プレー以外の面でのマイナス要素も気になるところだ。ただ、岡本和真以外の中軸はベテランが多く、期待されていた新外国人のオドーアも開幕直前にまさかの退団となっただけに、何とか状態を上げて早期の一軍昇格を目指してもらいたい。

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西尾典文

西尾典文

西尾典文/1979年生まれ。愛知県出身。筑波大学大学院で野球の動作解析について研究し、在学中から専門誌に寄稿を開始。修了後も主に高校野球、大学野球、社会人野球を中心に年間400試合以上を現場で取材し、AERA dot.、デイリー新潮、FRIDAYデジタル、スポーツナビ、BASEBALL KING、THE DIGEST、REAL SPORTSなどに記事を寄稿中。2017年からはスカイAのドラフト中継でも解説を務めている。ドラフト情報を発信する「プロアマ野球研究所(PABBlab)」でも毎日記事を配信中。

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