写真はイメージです©gettyimages

「業績が好調であるにもかかわらず、足元の株価は公募増資を行った影響もあって下落しています。ただし、株価収益率(PER)や株価純資産倍率(PBR)の値は低く、割安な水準です。今後、世界的に増加が見込まれる水産資源需要を考えると、長期的な成長が期待でき、株価の上昇余力は高いとみています」(藤ノ井さん)

 同社株を保有する投資家がもらえる優待は、100株以上の保有で2500円相当、300株以上の保有で6千円相当の缶詰など同社製品がもらえる。

 また、コンビニやスーパー向けにおにぎりや弁当、総菜をつくっているシノブフーズはコロナ禍の収束後、経済再開に伴い業績の好調が続いている。心配された原材料高や輸送費の上昇は値上げで吸収し、今期(24年3月期)は最高益を更新する見込み。「来期(25年3月期)も好調が続くとみられることから、増配も期待できそうです」(同)

 シノブフーズの優待は500株以上の保有で有明産の味付けのりがもらえる。

 続いて、次の銘柄は、株価水準が市場全体よりも低い「低位株」だ。いま活発に買われている「値がさ株」に比べて出遅れていることが多い。だがその分、好材料が出るなどとして注目を集めるようなことがあれば、上昇の余地が大きいととらえることもできる。

思わぬボーナス

 そうした「化ける」可能性を秘めた銘柄の一つが、ヤマシナだ。藤ノ井さんは言う。

「自動車向けの十字穴ネジが主力です。株価は時折、急騰することがあり、保有していると思わぬボーナスとなる可能性もあります。優待は保有株数に応じてポイントがもらえます。ポイントに応じて食品や電化製品などが選べるのも楽しい」

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