観戦する大谷の妻、真美子さん(中央)

 なぜ、ギャンブルに手を染めて、7億円近い借金を背負ってしまったのか――。

 米国で日本人メジャーリーガーの通訳を務めた経験がある関係者は、複雑な表情を浮かべる。

「メジャーの通訳は非常にハードな仕事です。選手のことを最優先に考え、生活を送る。他のチームメートと良好な関係を築く架け橋になることもあります。充実した仕事ですが精神はすり減る。何年経っても慣れた感覚にはならないですね。水原さんは『世界一有名な通訳』と言われ、日本でも米国でも人気ですが、普段はおっとりとした性格で目立つことを好まない。数年前にお会いした時に『水原さんも有名人ですね』と声を掛けたら、『いやいや、凄いのは翔平ですから』と否定していました。通訳という枠組みを超えて、どんどん有名になる自分に葛藤があったのかもしれない。張り詰めた日常の中で、気分転換でギャンブルに手を出したんですかね。違法のブックメーカーに膨大な借金を積み重ねることは想像できませんでしたが……。大谷に迷惑をかけたら本末転倒です。一番後悔しているのは水原さん自身でしょう」

借金の取り立てが来ることも

 アスリートがギャンブルにハマって、借金が返せなくなる事態に追い込まれるケースは過去にもあった。

「『選手が借りた金を返さない』と球団に借金の取り立てが来ることもありました。事情聴取すると、『良い結果を残せないストレスで、ギャンブルにどんどんのめり込んだ』と。ギャンブル中毒になると正常な判断ができなくなるので、1人で立ち直るのは無理です。水原さんはギャンブルが昔から好きだったのか分かりませんが、大谷に迷惑をかけているという負い目はあったと思います。だから、巨額の借金が積み重なるまで言い出せなかったのでしょう」(スポーツ紙デスク)

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