ところが、電撃解雇が発表された後に水原氏は一連の発言を撤回する。自身が賭博していたこと、巨額の借金があったことについて、大谷が「知らなかった」と主張。大谷サイドの弁護士も「翔平が大規模な窃盗の被害に遭っていることが判明したため、当局に問題を引き渡している」と大谷が送金に同意していない趣旨のコメントを発表した。
米国でも人気度が高い水原氏の電撃解雇はインパクトが大きく、ニュースが繰り返されて報じられているという。
プライベートでも時間を共有
「米国で注目されているのは、大谷が送金に関与していたかということです。色々な報道が出ていますが、確認された事実は大谷名義の口座から巨額が送金されているということ。本当に何も知らず、口座の管理を任せられた水原氏が独断で送金したのか。それとも、大谷は水原さんを助けたいと思い、自身が肩代わりすることに同意したのか。米国は不正なマネーロータリングに厳しい。今後、刑事事件で水原さんへの捜査が行われる可能性が高いですが、大谷も捜査機関が事情聴取するかもしれない。野球に集中するのが難しい環境なので心配です」(米国駐在の通信員)
水原氏は日本ハムで通訳を務め、大谷が18年にエンゼルスに移籍した際、専属通訳に。その役割は通訳にとどまらず、キャッチボールや球場への行き帰りの車の運転など身の回りのサポートを行い、プライベートでも時間を共有。大谷にとって不可欠な相棒だった。ESPNの取材によると、水原氏はインタビューの中で自身の1年間の給料が、30万ドル(4500万円)から50万ドル(7500万円)であることを明かしている。通訳としては破格の額で、何一つ不自由ない充実した生活を送っているように見えた。