オリックスのリーグ3連覇に貢献した比嘉幹貴

 近年は救援陣の重要性が高まり、評価が見直されている。それでも年俸を見ると、「過小評価されている」と感じる投手が少なくない。リリーバーでオリックスのリーグ3連覇に貢献した比嘉幹貴は推定年俸3600万円。41歳の変則サイド右腕は毎年のように30試合以上登板している。昨年は31試合登板で2勝0敗、6ホールド、防御率2.25の好成績をマークしたが、増額はなく現状維持でサインした。

大事なピース

「ホールド、セーブがつかない劣勢の場面で登板する中継ぎの投手も重要です。比嘉はどんな場面で起用されてもきっちり投げて、試合の流れを引き寄せる役割を果たしている。年齢を考えると年俸を大幅に上げづらいのかもしれませんが、貢献度を考えると少しでもアップしてほしい。縁の下の力持ちで頑張っている選手も優勝するために大事なピースですし、報われてほしいですね」(前出のパ・リーグOB)

 比嘉は40歳右腕の平野佳寿と共にブルペンの屋台骨を長年支え、昨年のWBCで侍ジャパンに選出された宮城大弥、宇田川優希、山崎颯一郎ら若手にも慕われるなどオリックスの精神的支柱としても大きなプラスアルファをもたらしている。リーグ4連覇に向け、今年も不可欠な存在だ。

(今川秀悟)