侍ジャパンでWBC制覇に貢献した周東佑京(ソフトバンク)

 プロ野球の世界は夢がある。実力主義の世界で結果を出せば、年俸がはね上がる。

【写真】「2億円」が「400万円」に急降下 球史に残る“大減俸”を味わった選手がこちら

 「大出世」の代表的なケースが千賀滉大(メッツ)だ。愛知・蒲郡高から2010年の育成ドラフト4位でソフトバンクに入団した当時の推定年俸は270万円。プロ2年目の12年に支配下昇格し、セットアッパーで頭角を現すと、16年から7年連続2ケタ勝利をマーク。20年に最多勝、最優秀防御率、最多奪三振のタイトルを獲得するなどソフトバンクのエースとなり、侍ジャパンにも選出されて球界を代表するエースに上り詰めた。22年オフに海外FA権を行使してメッツに移籍し、5年総額7500万ドル(約110億円)で正式契約を結んだ。年俸270万円からプロ野球人生がスタートし、12年後に1000倍近い20億円以上を稼ぐ。メジャー挑戦1年目の昨年は29試合登板で12勝7敗、防御率2.98ときっちり結果を残している。今年は右肩痛の影響で開幕に間に合うのは厳しい状況だが、万全のコンディションで躍動する姿を見たい。

WBC制覇に貢献

 各球団の推定年俸を見ると、主力選手は1億円を超えていることが珍しくない。その中で「年俸が意外に安く感じる選手」もいる。昨年に侍ジャパンでWBC制覇に貢献した周東佑京(ソフトバンク)はその一人だ。WBC準決勝・メキシコ戦では九回に代走で途中出場すると、村上宗隆ヤクルト)の左中間に飛んだ打球で、一塁から俊足を飛ばす好判断で逆転サヨナラの本塁生還。シーズンでも36盗塁で自身2度目のタイトルを獲得したが、契約更改は500万円増の推定年俸4500万円。スポーツ紙記者はこう語る。

「足は速いが、打撃の状態は例年春先からなかなか上がってこない。シーズン終盤になって盛り返すが規定打席に到達したシーズンがありません。レギュラーをつかみ切れていないことが年俸のはね上がらない理由でしょう。ただ盗塁王を2度獲得していますし、打撃が絶好調だった終盤の貢献度を考えるともうちょっと上げてもいいかなと思いますが……」

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高速フォークは魅力十分