普段は自分の目も届かないような心の奥底を、さっと光がすべっていく。その道筋に、たくさんのがらくたが浮かび上がる。ああ自分はこんな余計なものを持っていた、あれもこれも不必要な思い込みだった。でも苦い思いが湧くだけじゃない。同じ光によって照らし出されるものの中には、ささやかな宝物も存在するし、やり直していくための地図もある。まだ行ける、がらくたは整理して、宝物をぎゅっと手ににぎって、この先に行きた…

続きを読む