荘司以外の先発候補としては金村尚真(日本ハム)、曽谷龍平(オリックス)、仲地礼亜(中日)、松井颯(巨人)なども期待だが、昨年、リリーフでいきなり結果を残したのが渡辺翔太楽天)だ。ルーキーながら51試合に登板してチームトップとなる25ホールドをマークし、ブルペンに欠かせない存在に。今年は松井裕樹(パドレス)、安楽智大(メキシコリーグ・レッドデビルズ)の2人が抜けただけに、かかる期待は大きい。

 リリーフでもう一人驚きの活躍を見せたのが松山晋也(中日)だ。育成ドラフトでのプロ入りながら6月に支配下登録されると、夏場以降は勝ちパターンのセットアッパーに定着。36試合に登板して1勝17ホールド、防御率1.27という成績を残した。欧州代表との強化試合では侍ジャパンにも選ばれており、この世代では1年で最も出世した選手と言えそうだ。

 野手で世代トップを走るのは小園だ。昨年は開幕から極度の不振で一時は二軍調整となったものの、最終的には80試合に出場して83安打を放って打率.286をマーク。これまでの5年間で通算383安打は世代ナンバーワンである。昨年11月、今月と続けて侍ジャパンにも選出されており、リーグを代表するショートへと成長した印象だ。

 高校からプロ入りした野手で昨年ブレイクしたのが万波中正(日本ハム)だ。昨年初めて規定打席に到達すると25本塁打、74打点といずれもチームトップの数字を残して見せた。また打撃だけでなく、外野から見せる強肩も大きな武器となっている。小園と同様に昨年11月、今月と侍ジャパンにも選出されており、近い将来は日本の中軸としても期待は高い。また万波のチームメイトである野村佑希(日本ハム)も昨年は100安打、13本塁打とブレイクの兆しを見せた。

 大学を経由してプロ入りした野手では門脇誠(巨人)と森下翔太(阪神)の2人が順調なスタートを切った。門脇はシーズン序盤は途中出場が多かったものの、夏場以降はショートのレギュラーに定着し、126試合に出場して83安打、打率.263の成績を残した。昨年11月のアジアプロ野球チャンピオンシップでも決勝戦で優勝を決めるサヨナラタイムリーを放ちMVPにも輝いている。今年は1年を通じてショートのレギュラーとしての活躍に期待だ。

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今年はミレニアム世代の飛躍に期待!