オーナーは、ざっくばらんとした親しみやすそうな雰囲気の、50代ぐらいの中国人女性。面接は、出前のヌードルを一緒にすすりながら。オーナーは日本語を少し話すことができ、「日本人の女の子、ここでいっぱい働いてたよ」「サービスをした分稼げるけど、嫌なことはしなくていいよ」と言った。出勤日数は自由に選ぶことができるため、週1日の人もいれば週6日の人もいる。「この前までいた日本人の女の子は、週4日勤務で1カ月150万円ぐらい稼いでたよ」という言葉を聞き、やってみようと心に決めた。マッサージの基本講習を1~2週間受けてから、接客が始まった。

週2~3日出勤で20万円の稼ぎ

 ユウコさんの働く店の仕組みは、こうだ。客はマッサージ代として、店に1時間70豪ドル(約7千円〈1豪ドル=95円換算。以下同〉)を支払う。性的サービスは客と女性との間での個人交渉となるが、ユウコさんが働く店での相場は、手を使ったサービス(ハンドジョブ)で50豪ドル(約5千円)、裸になってサービスすること(オールヌード)で50豪ドル、自分の体を客の体にスライドさせるボディスライドで100豪ドル(約1万円)。女性によってはオプションで、本番行為を含めた他のサービスも用意している。

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