バウアーも米球界復帰へ向け現地のメディアで度々、反省や自身の状況について語っている。

 年明けの1月4日にFOXニュース『America's Newsroom』に出演した際には「僕は間違いを犯した」と謝罪。また、MLB最後の所属先となったドジャースの地元紙『ロサンゼルス・タイムズ』に対しては「自分はもう刑期を終えた。(MLBに)戻る権利はあるのでは?」とし、「永久追放されたとは思っていない」とコメントしている。

 バウアーは謝罪し、プレーする権利があると主張するが、MLB球団はどう判断するのか。また、米国でプレーできない場合は再び日本で手を挙げる球団はあるのだろうか。

「SNSへの投稿を見ても物事を深く考えずに発言するタイプで取扱注意なのは明白。獲得するにはそれ相応の覚悟が必要」(在京球団編成担当)

 スイッチが入った際は「さすが」と感じさせる超一流投手であるのは間違いない。そして、日本のプロ野球に必死に適応しようとするYouTubeでの姿で着実にファンも増やしていた。だが、オフにはその築き上げた信頼を失う発言をしてしまった。MLB時代にも「変人」と呼ばれた剛腕を獲得する球団は果たして現れるのだろうか。