23日、天皇陛下が64歳のお誕生日を迎えられた。誕生日に先がけ記者会見を行うが、毎年必ずお話しされるのは、妻である雅子さま、愛娘の愛子さまのことだ。愛子さまはこの春、学習院大学を卒業するが、そんな節目の年に、愛子さまについて語られた言葉を振り返ると天皇陛下の深い愛情と大切にしてきたものが見えてくる。
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天皇陛下の誕生日の記者会見は、お誕生日の2月23日の前に行われる。天皇、皇后両陛下の長女、愛子さまがお生まれになった2001(平成13)年12月1日の翌年のお誕生日には、命名に当たり、その思いを語られている。
漢文学や国文学の専門の方々から複数の候補があがり「敬宮」「愛子」さまと命名された。
「敬と愛の二文字が入っているのも良いと思いました」と天皇陛下(当時、皇太子殿下)は記者会見で語り、命名への思いを明かされた。
「孟子の言葉にあるように,人を敬い,人からも敬われ,人を愛し,人からも愛される,そのように育ってほしいという私たちの願いが,この名前には込められております」(皇太子殿下お誕生日に際し/平成14年より)
その翌年2003(平成15)年の記者会見では、イクメンぶりも明かしている。
「私自身子供をお風呂に入れたり,散歩に連れて行ったり,あるいは,離乳食をあげることなどを通じて子供との一体感を強く感じます。
国内でも広く母親の育児の負担の軽減についての議論がなされているようですけれども,父親もできるだけ育児に参加することは,母親の育児の負担を軽くすることのみならず,子供との触れ合いを深める上でもとても良いことだと思います」(皇太子殿下お誕生日に際し/平成15年より)
最近では男性の育児休暇の取得など子育ての環境は少しずつ変化していっているが、天皇陛下も母親の育児負担軽減を社会の課題と掲げられ、この頃から自ら実践されていた様子がうかがえる。