昨オフに注目を集めたのが、1年後に国内FA権の動向が注目される主力選手たちの契約更改だった。
【写真】イチローだけじゃない!MLBの年金額「満額支給」の日本人選手がこちら(ほか3人)
阪神の「不動の4番」で38年ぶりの日本一に大きく貢献した大山悠輔は、球団から複数年契約を提示されたが、1億5000万円増となる推定年俸2億8000万円の単年契約でサイン。侍ジャパンの常連で球界を代表する捕手のソフトバンク・甲斐拓也も複数年契約を断り、推定年俸2億1000万円の現状維持で更改した。そして、強打の捕手として貢献度が高い巨人の大城卓三は5000万円増の推定年俸1億3000万円でサイン。こちらは、球団から複数年契約の提示がなかったことが報じられた。
3選手は順調にいけば、今季中に国内FA権を取得する。開幕前に気が早い話だが、単年契約を結んだことで今オフの去就が注目されている。ただ、スポーツ紙デスクは「3人は移籍の可能性が低いのでは。残留が基本線になるでしょう」と予測する。
「大山は努力家でまじめな性格。単年契約を選んだのは妥協したくないという思いが強いのだと思います。もちろん、FAに対して意識がないわけではないが、気心知れたチームメートとプレーできるのを心から楽しんでいるように感じる。阪神が黄金時代を築くうえで重要なピースです。球団も最大限の評価をしていますし、他球団に移籍することは考えづらい。甲斐は31歳という年齢と現在の年俸を考えると、他球団からすれば獲得のハードルが高い。大城も野心家というタイプではない。複数年契約を提示されなかったことにわだかまりはないでしょう。阿部慎之助監督の下で正捕手として結果を残せば、さらに評価を高められる。出場機会が激減するなど状況がガラッと変わらなければ、巨人で来年以降もプレーすると思います」