大阪桐蔭以外で春、夏ともに安定して勝利を重ねているのが八戸学院光星(春8勝・夏18勝)、日大三(春8勝・夏12勝)、敦賀気比(春12勝・夏11勝)、履正社(春12勝・夏11勝)の4校だ。この中で甲子園優勝がないのは八戸学院光星だけだが、今年のチームは力のある投手が揃っているだけに、大きなチャンスの年となりそうだ。
今年からは金属バットの基準が変わり、以前よりも打ち勝つ野球が難しくなると見られている。そんな中でまた甲子園を席巻する新たな勢力が出てくることを期待したい。(文・西尾典文)
西尾典文/1979年生まれ。愛知県出身。筑波大学大学院で野球の動作解析について研究。主に高校野球、大学野球、社会人野球を中心に年間400試合以上を現場で取材し、執筆活動を行っている。ドラフト情報を研究する団体「プロアマ野球研究所(PABBlab)」主任研究員。