5000件に及ぶ片づけ相談の経験と心理学をもとに作り上げたオリジナルメソッドで、汚部屋に悩む女性たちの「片づけの習慣化」をサポートする西崎彩智(にしざき・さち)さん。募集のたびに満員御礼の講座「家庭力アッププロジェクト®」を主宰する彼女が、片づけられない女性たちのヨモヤマ話や奮闘記を交えながら、リバウンドしない片づけの考え方をお伝えします。
【感動のアフター】ホントに同じ部屋? 見違えてスッキリ、清潔感あるリビング
case.66 家族が暮らしやすくなった家の仕組み化
夫+子ども2人/事務職
家族として長く一緒に暮らしても、価値観の違いを感じることがあります。例えば、目玉焼きにかける調味料が違ったり、洗濯物の干し方が違ったり。
「自分とは違うんだな」とお互いに納得できればいいですが、タイミングによっては大きなケンカにまで発展するかもしれません。
「うちの場合、ソファが地雷でした。夫が仕事から帰ってきたとき、ソファの上に子どものおもちゃや洗濯物をどっさり置いていたら、『ソファで座れるようにしてくれよ!』って大きな声を出されました」
こう当時を振り返るのは、夫と子ども2人の4人で暮らしている恵子さん。子どもの頃は整理整頓ができていたのに、結婚して子どもができたらだんだんと片づけが苦痛に感じてきたそう。
「戦争を経験してモノを大事にする祖母の影響もあって、整理はできても手放すことは苦手。管理するモノが少ないうちはまだよかったんです。でも家族が増えてモノも増えると、『片づけられない』という感覚もないまま、気づいたら家の中がごちゃごちゃになっていて……」
ソファは、今の家に引っ越してきたときに夫がこだわって選んだ唯一の家具。恵子さんが初めての育児と2人目の妊娠という大変な時期だったことは夫もわかっていたけれど、ソファがモノで埋め尽くされているのは耐えられなかったようです。一時は離婚になるかもしれないという状況でした。
それからずっと「片づけなきゃ」というストレスを抱えていたという恵子さん。片づけ本を読んでみても、なかなかうまく片づけられません。自分に合った片づけ方があれば知りたいと思っていたところ、インターネットで家庭力アッププロジェクト®を知りました。