森保監督に次回W杯を託せるか。アジア最終予選まで指揮を振るい、本戦は監督交代という選択肢も考えられる。Jリーグを取材する記者はこう語る。
途中解任されたケースも
「 日本人監督で後継者として浮かぶのは川崎フロンターレの鬼木達監督ですかね。Jリーグ歴代最多の4度優勝、天皇杯、ルヴァン杯のタイトルを獲得して実績は抜きん出ている。戦術面でも年数を重ねてブラッシュアップされ、サッカーが進化している。主力が毎年欧州クラブに引き抜かれるなかで成績を残し続けているのは立派ですよ。他の日本人監督だとなかなか見当たらないですね…。正直、森保監督とあまり変わらないと思います。外国人監督ならサンフレッチェ広島のミヒャエル・スキッベ監督、昨年まで横浜F・マリノスの監督を務めた上海海港のケヴィン・マスカットは日本人選手の特徴を熟知しているので、チーム作りがスムーズに進められると思います。戦術の引き出しが多いですしね。ただクラブの現職の監督なので代表監督就任のハードルは高い」
過去に日本代表の監督を途中解任されたケースは何度かある。直近では15年に就任したヴァイッド・ハリルホジッチ監督だ。17年8月にアジア最終予選で1位通過を決めたが、戦術面を巡り選手たちの不満が報じられるようになり、日本サッカー協会は「選手たちとのコミュニケーションや信頼関係が薄れていた」と解任に踏み切った。後任に西野朗監督が就任し、18年のロシアW杯で決勝トーナメントに進出した。