グラスナーは21年にフランクフルトの監督に就任すると、同年のUEFAヨーロッパリーグではFCバルセロナ、ウエストハムを撃破。決勝でもレンジャーズを破り42年ぶりの優勝に導いた。日本代表で主将を務め、W杯に3度出場した長谷部誠に絶大な信頼を置いていることでも知られている。
エキセントリックなキャラクター
リヴァプールの監督を退団したユルゲン・クロップ、アルゼンチン、チリの代表監督を務めたマルセロ・ビエルサも日本代表の監督に就任したら、どのようなチームを作るのか興味深い。クロップはドルトムントでリーグ連覇を飾り、15年から就任したリヴァプールではプレミアリーグ優勝、UEFAチャンピオンズリーグ優勝など6つの主要タイトルを獲得。欧州を代表する名将として知られる。ビエルサは04年のアテネ五輪でU-23アルゼンチン代表監督を率いて金メダルを獲得し、10年の南アフリカW杯ではチリ代表をベスト16に導いた。「戦術マニア」として知られ、革新的な戦術が話題になることも。ただ、日本代表を取材するスポーツ紙記者は両氏の日本代表監督就任に否定的な見方を示す。
「クロップは文句なしの実績ですが、日本代表の監督を引き受けるイメージがわかない。年俸の問題もありますしね。ビエルサは過去に日本サッカー協会が監督就任を打診したという情報が流れましたが、実現しなかった。エキセントリックなキャラクターなので話題になることは間違いないですけどね。評価が分かれる監督ですが、W杯優勝を目指すなら本気で熱意を伝える価値がある指導者だと思います」