史上最強と評された日本代表だが……。写真:森田直樹アフロスポーツ
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 日本代表がアジア杯で準々決勝にイランに1-2で逆転負けを喫し、森保一監督に対する風当たりが強くなっている。この大会ではグループリーグでもイラクに敗れている。史上最強と評された日本代表だが、厳しい現実を叩きつけられた。

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 スポーツ紙デスクは、こう振り返る。

 「個々の選手の能力の高さで言えば日本代表はアジアの中でトップだと思います。ただ、ベンチワークは出場国の中で極めて低かった。イラク、イランに同じようなパターンで敗れましたが、監督の采配力の差です。個人の能力に依存した戦い方では厳しい。本気でW杯を勝ちたいなら、監督交代を視野に入れるべきです」

守備が限界点を迎える

 イランはエースのFWタレミを出場停止で欠いていた。日本代表は前半28分に守田英正が先制点を決めたが、敵将のアミール・ガレノイー監督が後半に入って動く。前線に人数をかけて積極的にプレスを仕掛けてくる。ダブルボランチのMF守田、遠藤航にボールが渡らず、ロングボールからのパワープレーを繰り返さokinasai1001れて防戦一方に。55分に同点に追いつかれると、イランはさらに攻勢を強める。森保監督は効果的な選手交代で試合の流れを変えたかったが、有効な策を打てない。後半22分にゲームメークしていたMF久保建英、左ウイングでスタメン起用したMF前田大然に代えてMF三笘薫、南野拓実を投入するが、押し込まれる時間帯が続き、耐え続けていた守備が限界点を迎える。後半アディショナルタイム4分にDF板倉滉がPKを献上。アリレザ・ジャハンバフシュに逆転ゴールを許した。

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限界を感じた試合