最初はよくわからなかったものの、いろいろと考えているうちに「そういうことか!」と得心がいきました。私に言われるまでもなく、白髪染めの危険性は、使ったことのある人はよくわかっています。それでも若く見られるため、美しく見られるために必要なので、世の多くの女性は自分なりに考えながら上手に付き合っています。その領域に、私のように自分で使ったことがない、いかにも場違いな男性がずかずかと入ってきて、権力を振りかざしながら「これは体に害のある危険なものなんだ!」「危険なものは最初から使わないようにしないといけない!」と無神経かつ偉そうな講釈を垂れているように報道上は見えていたから、「女の敵にならないように気をつけなさい」と注意してくれたのだと思いました。
知人の見た記事の中の発言は、本来の意図と違っていようといまいと、まわりからは間違いなく私のものと見られます。危険性のあるものの注意喚起をするのは大事なことで、それが当時の役割ですから、割を食うことがあっても構わないと考えていました。一方で、受け取り方はやはり人それぞれというのをこの一件であらためて学ぶことができました。このケースは一対世の中全体なので、誤解が生じても仕方がありませんが、一対一のコミュニケーションではそうならないようにより注意しなければいけないと思いました。