「ふーん」という口癖
コミュニケーションに関する老害のパターンには、その場の空気や相手のことを考えない振る舞いや発言で、雰囲気を悪くしたり、相手に不快な思いをさせたり怒らせるというのもあります。先ほどのケースは報道を通してのものなのでちょっと違いますが、誰かに不快な思いをさせたという点は同じです。
こういう問題を避けるためのテクニックとして、不特定多数が見ているテレビなどでは断定的な物言いを避けて、「かもしれない」といった曖昧な表現を使うことが多いという話を聞いたことがあります。まるで事なかれ主義のようでどうかと思いますが、強い言い方や決めつけのような物言いでまわりに不快な思いをさせることが多い人は、さじ加減を覚えるために多少見習ってもいいのではないでしょうか。
先ほどの一件に懲りたわけではありませんが、いつの間にか私も柔らかい表現を使うようになっていました。自分では意識しておらず、まわりから指摘されて気付きましたが、いつの頃からか「ふーん」というのが口癖になっていました。使い方は独特で、相手の話への反応や返答にストレートに使うのでなく、なにかの出来事などに対する感想を伝えるときに「ふーん、だよね」という物言いをするようになりました。