2日放送の「人志松本の酒のツマミになる話」(フジテレビ・毎週金曜午後9時58分)のゲストには岩城滉一、パンサー・尾形貴弘、押切もえ、ROLANDが登場。ゲストのひとり、押切もえが、パートナーとは「ずっと一緒にいたい派」か「週一でいい派」かを問いかけると、パンサー尾形は一緒にいたい派と。その理由が大爆笑ものだと話題だ。パンサー尾形のバラエティー番組で愛される理由とは?(「AERA dot.」2022年1月7日配信の記事を再編集したものです。本文中の年齢等は配信当時)
【写真】上田晋也に「天才」と言われながら25年間パッとしなかったのはこの人!
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毎年のごとくブレークタレントが現れ、顔ぶれが頻繁に変わるバラエティー界において、いま盤石な地位を築きつつあるのがお笑いトリオ・パンサーの尾形貴弘(44)だ。
2008年に養成所の後輩である向井慧、菅良太郎とトリオを結成。若くしてテレビに出るチャンスをつかんだが、パンサーとしては足踏みの時期が続いた。そんな中、尾形は単独でバラエティー番組に呼ばれることが多く、トリオの中でひとり気を吐く存在だ。
なぜパンサーの中で尾形だけが重宝されているのか。数多くのバラエティー番組を掛け持つ放送作家はこう述べる。
「端的に言うと、ドッキリを仕掛けたときのリアクションが神がかっているからでしょうね。『水曜日のダウンタウン』では大掛かりなドッキリから細かいネタまで、毎週のようにドッキリを仕掛けられているのですが、天然すぎるリアクションで破壊的な笑いの量を生み出すため、見ていて飽きないんです。『ロンドンハーツ』やほかのバラエティー番組も入れると相当な量のドッキリを仕掛けられているのに、それでも毎回、爆笑をかっさらえる。天才的な“リアクション王”と認めざるを得ません」
昨年11月24日オンエアの「水曜日のダウンタウン」での「落とし穴に落ちたのに一向にネタばらしが来ないまま日が暮れたら正気じゃいられない説」という企画では、自力では絶対にはい上がれない深さの落とし穴に落とされ、壁はぬるぬる状態のため脱出は不可能と諦める芸人が大半だったにもかかわらず、尾形だけは壁を破壊して金具を手に入れ、それを巧みに使って足場をつくり、何度も失敗を繰り返しながら7時間後に自力で見事脱出を果たした。
このシーンは、何度失敗しても絶対に諦めない姿が笑いと涙を誘い、視聴者や芸人仲間から大絶賛された。
「どうやら本人は『穴から脱出しないと絶対に終わらない』と思って必死に頑張ったようなのですが、こういう予想外の動きをしてくれるのが制作側からすると是が非でもキャスティングしたくなる理由なのです。実際、この企画のオンエア直後から尾形さんへのオファーが殺到しており、尾形さんのツイッターのフォロワー数はこれを機に1万人以上も増えたそうです」(前出の放送作家)