体の声を聞く

 食生活を小さくするのに考慮した点は、経済性ではなく「不便や不満を解消する」ということです。

 食事は、何を大事にするかによって内容が全く変わってきます。

 肉が食べたい、野菜を食べたい、美味しいものがいい、コスパを重視したい……などなど、人それぞれ食事に望むテーマは本当に幅広く、「自分が押さえておきたい」ことをきちんと定めておくのが、自分が必要とする食生活にととのえるコツです。

 このことを実感したのは、一時期、節約に重きを置くためにパンとパスタばかり食べて日々を過ごしていたら、トラブル知らずだった肌に吹き出物が大量にできたことがあったからです。

 これをきっかけに米と味噌汁を中心にした食生活に切り替えて以来、自然と野菜を食べる量が増えていき、乾物が便利で美味しいので食べたくなり、時々はタンパク質も必要そうだから魚や卵を少し足し……という感じで、自然に自分が食べたい食材や食事内容が決まっていきました。

 いまは謎の吹き出物もほぼ出現しなくなり、便秘知らずにもなり、贅肉もむくみもずいぶん気にならなくなったと体感しています。

 体は本当に正直だと感じます。食事が合っていれば、自分も体もご機嫌です。

 合っていないと、明らかな不具合が出てくるものです。

 あれやこれやと頭で考えず、体の声によく耳を傾けて食事を決めるようにしています。

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